今回の車両は
今回は、友人のバイク修理依頼です。
キャブレター清掃を行ったが、なかなかアイドリングが安定しない。
加速も悪いから、なんとかして欲しいとの依頼です。
その友人も友人からの譲渡で、長期間放置の車両と言うことで、キャブレターの清掃に挑戦したが、上手くいかなかった様子です。
そんな車両の整備です。
渋い!
個人的に、欲しいぐらいですね~(笑)
現状の状況
実際に始動です。
バッテリーは…
もちろん、上がっています。
なので、手持ちのティグラ125に使用しているバッテリーを、始動だけのために接続。
セルは問題なく動き、エンジンも無事に始動しました、が…
アイドリングは不安定で、すぐに停止します。
また、空ぶかしでもフケが悪いです。
実際の作業
早速作業です。
エアクリーナーボックスは、簡単に取り外せます。
10mmボルト2本で固定されています。
ついでに、エアクリーナー自体の確認です。
さほど汚れていない状態ですが、湿式のスポンジ自体の劣化が進んでおり、交換が必要です。
キャブレターとエアクリーナーボックスは、キャブレターに固定されているゴムカップで、キツく刺さっているだけなので、引き抜けばとれます。
インマニとキャブレターはバンドで固定されているので、バンドを緩めれば引き抜けます。
インマニは、特に二次エアを吸っている様子は無いみたいです。
ここからは、いつものキャブレター清掃です。
言うも通り、スロットルワイヤーと、チョーク部分を取り外します。
車両から分離したキャブレターの、各部分を分解していき…
取り外し可能な、箇所はすべて取り外します。
各部品を確認していくと、スロージェットが詰まっている様子です。
この様子ですと、洗浄不足と思われますので、各パーツ再度完全洗浄します。
個人的な、見解なのですが…
ヤマハのケミカル類は強力なイメージです。
中でも、キャブレタークリーナーが強力ですね。
しかも、ノズルが金属なので使いやすいです。
メイン・スロージェットなどなどを、フロートチャンバーにまとめて、キャブレタークリーナーで漬け込みます。
ここで、最低、1日はつけ込み、完全にガム類を溶かしてしまいます。
漬け込んでいる間に、負圧バルブのチェックです。
今回は、特に詰まっている様子も無く、正常に動作しています。
今回は、2日間漬け込みました。
完成
結果…
無事に、直りました…が、
ここからが意外と苦労しました。
元通りに組み立てたのですが、キャブレターとエアクリーナーボックスの接続が難しかったのです。
少しでも、隙間があると始動しないです。
そのため…
最初に、クリーナーボックスを組み立て、その後に、キャブレターと接続。
最後に、ボックス自体を固定しなければなりません。
そうすることにより、安定始動が可能になりました。
ここで、実際の試走です。
さすが、2スト100cc。最近の4ストの車両に比べて、パンチのある加速です。
その後も、アイドリング状態でしばらく放置しても、安定している状態です。
ようやく、引き渡すことが出来ます。
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