本日の車両は
かわいい、スクーターでおなじみの、ヤマハVinoです。
リアのタイヤ交換です。
交換か修理か??
実際に、タイヤを拝見しました。
交換前のタイヤは、センター部分のスリップサインが出てます。もう少し使用は出来るのでしょうが、安全性を考えると交換した方が良いです。
もちろん、釘のようなモノは気になります。それを修理して、タイヤ交換を行わずに、そのままの使用も可能です。
結局は今回は、安全性を考慮してタイヤ交換を、依頼主様が選択いたしました。
実際の作業は
さて、実際の作業です。
タイヤ交換なので、いつもの道具です。
それと、今回は、リヤタイヤなので、付随する部分を取り除く道具が必要です。
特に、リアアクスルシャフトのナットを取り外すため…
エアインパクトレンチと22mmソケットを準備しました。
エアインパクトレンチが無ければ、リアブレーキを締めて緩めるしか無いですね。
マフラーを取り外すために、12mmのソケットレンチが必要です。特に、ディープソケットで無くても大丈夫です。
まずは…
リアタイヤに、たどり着くためにマフラーを取り外します。
まずは、マフラー取付部分のフランジのネジを外します。写真にもあるように、ほとんどの場合、さびていることが多いので、浸透潤滑剤(5-56等)で前処理した方が良いですね。
次に…
サイレンサー上部のパイプ、排ガスの還元用のパイプを外しておきます。
パイプを外した後に…
サイレンサー部を固定しているネジ、2カ所を外します。
外すとすぐに、マフラー自体が脱落するので、マフラーを支えながら作業する方が良いです。
この作業後、ようやくリアタイヤにアクセスできます。
Vinoでマフラー交換を行う人は、ほぼ居ないかと思いますが、マフラー交換も同じ作業になります。
22mmのアクスルシャフトのナット緩めると、リアタイヤを外すことが出来ます。
リアタイヤ脱着時の、地味ですが意外と重要なポイントが…
リアインナーフェンダーを止めているネジ…
このネジを取り外し、リアインナーフェンダーが、動く出来るようにします。
そうしないと、リアタイヤの脱着が難しく、最悪リアアクスルシャフトのスプラインを傷つけ、交換という事態に陥ります。
これからが、本番です。
今回は、ビーノですが基本的には、チューブレスタイヤに共通です。サイズの、大きい小さいは有りますが、同じと考えても差し支えないと思います。
空気を抜いた後、タイヤレバーを差し込み、ビードを落とします。このように、レバー2本でホイールの負荷を極力軽減しながら、全体をなめらかに落としていきます。
今回は、10インチと言うことで、管理人的には神経を使います。写真はないのですが…(すんません)決して、慌てず、大着せず、丁寧に作業を行い…
ようやく、タイヤが外れました。
今回は、タイヤ自体が非常に柔らかく、外すことは容易に出来ました。
バルブが劣化していたので、同時に交換です。
いよいよ、新しいタイヤを付けるのですが…
ホイールのビードを受ける部分が、汚れているので清掃です。密着性を高めます。
ようやく、新しいタイヤの登場です。
タイヤと、ホイールにビードクリームを塗ります。
回転方向と、バルブ位置の黄色い目印に注意して、はめ込んでいきます。
私自身が、10インチや13インチの太めのタイヤが苦手な理由がここにあります。
バルブ位置を決め、初期のはめ込みが上手くいかないと、確実に後半ではめ込みが難しくなるのです。そこで、無理をしてタイヤレバーではめ込もうとすると…ホイールを傷つけます。最悪は、変形しエア漏れの原因となります。
この作業に慣れない頃は、1本の脱着でさえも1時間以上かかりました。(さすがに、早くなりましたがね…(^_^;)それでも、やはりこのサイズは緊張します。(師匠からは、いっつもキツい指導が入ります…)
加えて、このときの作業映像は無いです。ごめんなさい。
ホイールへのタイヤの取付が完了し、空気を入れ、ビードを出して完了です。
今回は、規定圧力を入れずに少なめにしておきます。
その理由は、タイヤの脱着時にインナーフェンダーが当たるため、安全策で空気圧を低くしています。
アクスルシャフトのスプラインに上手くはまれば、その後は、逆の手順で戻し、最後に空気を適性圧力にして完了となります。
完成!
やはり、10インチは神経を使います。
片付けをしているとき、何気なく、古いタイヤの内側を見ました…
なんと!
内側に、約2センチほど、見事に釘が刺さっています。
タイヤの残量が少なくなると、釘などが刺さりやすくなります。また、空気圧が低いと同様に刺さりやすく、タイヤ自体が、通常よりも減りやすいです。
安全面の低下は言うまでもありません。
たかがタイヤ、されどタイヤ…
安いタイヤでも、日々のメンテナンスが重要です。
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